そもそも妊娠中にアロマって使っていいの?【よくある質問】
みなさん、こんばんは。助産師小渕です。
妊娠中のアロマに関する質問で多いのが、「妊娠中にアロマって使ってもいいの?」というもの。
妊娠は一生に何度もあるわけではないビッグイベント。
妊娠期間中には体だけでなく心のケアも大切になります。
アロマテラピーは、体と心の両方をサポートしてくれるすごいものだけど、「妊娠中にアロマって使っても大丈夫?」と疑問に思う方も多いはずです。
アロマテラピーって?
わたしが習ったNARD JAPANでは、アロマテラピーの定義を
『植物精油や植物油、ハーブウォーターを用いた、健康管理法および療法』
というふうに定義しています。
堅苦しいけど、アロマテラピーは健康を保つために使うものだよ、っていうことです。
アロマテラピーを実践することで、リラクゼーションやストレス軽減、睡眠の質の向上などさまざまな結果が報告されています。
妊娠中にアロマを使うときの基本的な注意点
妊娠中は体全体が敏感になるため、アロマオイルを使う際にはいくつかの注意点があります。
まず、使用するアロマオイルが妊娠中に安全に使えるかどうかがとても重要です。
日本では精油は雑貨扱いです。100円ショップでも手に入るほど。
しかし、そのような安価なアロマオイルは化学物質が混ざっていたりして純粋なアロマオイルでないことがほとんどです。
そのため、安全性や品質が大丈夫かどうか確認をするようにしてください。
おすすめなのはアロマオイル専門店でアロマオイルを購入すること。
どこの産地か、どのような方法で蒸留されたかなど細かくパッケージに記載されているものは安全性が高いものです。
また、使用方法や使用量にも注意が必要です。
妊婦さんに良いアロマオイル
妊娠中に推奨されるアロマオイルには、ラベンダーやオレンジ・スイート、レモン、ジンジャーなどがあります。
これらのアロマオイルは、適切に使用した場合、リラクゼーションやつわりの対策に役立つと報告されています。
妊娠中に避けるべきアロマオイル
一方で、妊娠中は避けた方が良いアロマオイルもあります。
Instagramに挙げた、ジャスミンやクラリセージ、ローズマリー、セージの他にも、アニスやウィンターグリーン、カンファー、シダーウッド、タイム、タラゴン、ヒソップ、フェンネル、ラベンダー・スピカ、ヘリクリサム、シナモン・カッシア、サイプレスなどあります。
ペパーミントやローズマリー・カンファー、ラベンダー・スピカやヘリクリサムはケトン類というものに分類され、流産惹起作用があるとされていますが、低濃度でかつ空間に香りを漂わせる芳香浴であれば特に問題ないかと思います。
が、「ちょっと不安ダヨ…」って思う方は使用を避けてもらった方が良いかと思います。
アニスやウィンターグリーン、タラゴンとかは「チョットキイタコトガナイナ」と一般の人には馴染みのないアロマオイルかもしれません。
これらのアロマオイルは子宮収縮作用やホルモン作用など、母胎に影響を与える可能性があるので使用は控えるよう伝えています。
安全なアロマテラピーのためのヒント
妊娠中のアロマテラピーを安全に楽しむために!いくつかピックアップしてみました。
専門家に相談しよう!
使用前には、自分のかかりつけの産婦人科の先生やアロマの専門家に相談しましょう。
産婦人科の先生はからだの知識、アロマの専門家の方はアロマの知識があります。いろんな人の意見を聞いて、使用するのをオススメします。
香らせるか、希釈して使用しよう!
アロマオイルをより安全に使うためには、アロマを空間に香らせるのが一番。
ディフューザーは水に薄めて、ティッシュの場合は数滴アロマオイルを垂らして、空間に香らせます。
それだけでもとてもリラックスできる!
もし肌に塗ってマッサージをしたい!という場合や、香水のように使いたいという場合はキャリアオイルを使って1%以下の低濃度に希釈して使用してください。
ただし妊娠中は肌が敏感になっています。
直接肌に塗布する前にパッチテストを行ってください。
使用量を守ろう!
少量からの使用をおすすめします!
たくさん肌に塗ったり、香らせるためにたくさんディフューザーやティッシュに垂らしたりしないようにしてね。
妊娠中でもアロマテラピーは楽しめる!
妊娠中でも、ちゃんと知識があって注意をすれば、アロマテラピーを安全に楽しむことができます。
マタニティライフという特別な時期に、アロマテラピーを生活にうまいこと取り入れて、心と体の健康とリラクゼーションを保てるようにしていきましょう!