低用量ピルって怖そう…。太ったり副作用が怖いって聞いたけど本当はどうなの?
みなさん、こんばんは。
思春期こじらせ助産師の小渕です^^
前回の更新が12月5日、今日はクリスマスも過ぎて12月27日。だいぶ空いてしまいました。なんだか「師走」とは読んで字の如くで、忙しく過ごしておりました。
あ、明日で仕事納めだ!!!(病院の)嬉しいーーー!!!
年末年始はゆっくりです。実家に帰って、1.4新日本プロレスの興行見に東京ドーム行ったり、それくらい。あとは年明けの性教育講演の資料作りとかになりそうかな。あとは大掃除ね。ゲロゲロ。
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今日はわたしも内服している低用量ピルについてお話していきます。
そもそも低用量ピルって知ってる?
こちらを読んでいるみなさんは低用量ピルについてご存知ですか?
知ってるよ!っていう人もいれば、聞いたことあるけど、実際はどんなものかよくわからないという人もいるのではないかと思います。
実は日本での普及率は2.9%なので知らない人がいても全然おかしくないのです。なんならマニアックなものになるのかもしれない…。笑 ちなみに東アジア圏でのピルの普及率は2~6%といわれているので、世界に目を向けても普及率が低いことがわかります。
低用量ピルは錠剤のお薬。
👆こんなやつ。
からだの中の女性ホルモンを調整してくれるお薬になります。
低用量ピルは厳密に言うと2種類あって、月経困難症や子宮内膜症など婦人科系の疾患があって治療目的で使用する保険適応の「LEP」と、避妊目的で使用する保険適用外の「OC」があります。どちらもメカニズムは同じです。
1日1回、毎日同じ時間に飲むことで排卵を抑えたり、子宮内の環境を変えて精子を入ってきにくくしたり、受精卵が居座りにくくするようにするといったような、さまざまな働きをもっています。
わたしは月経前症候群で、頭痛やイライラ、また生理前後も腹痛や腰痛があり、月経困難症の診断を受けて、ピルをもう何年も飲んでいます。同じ時間に内服するというのがハードルが高くて、わたしも最初は忘れがちでした。そのころはスマホでリマインダーをつけて、習慣づけるように努力したものです。
最近はサプリメントと一緒に内服するために、サプリメントコーナーに一緒に置いて飲んでいます。そうすると毎晩忘れずに済みます。
(私事ですが、最近サプリメントの数が多くなってきました。計6種類、でっかい粒のやつを何錠も飲むのですが最近は水1口で丸飲みできるようになりました)
さまざまな働きがあるピル。実はいろんな恩恵を受けられる!
- 避妊ができる
- 生理痛や月経の出血量が落ち着く
- 月経が来るペースが安定する
- 生理前のイライラや頭痛など、PMS(月経膳症候群)が落ち着く
- お肌がきれいになる
- 卵巣がん、子宮体がんの予防
補足として、「避妊ができる」けど性感染症の予防はできないので、コンドームの着用は必須です!
ただ、低用量ピルは薬なので副作用があるのも事実です。よくあるのは吐き気。これが辛くて、ピルを飲むのをやめたという人もいます。病院によっては吐き気止めをくれる人も。あとは頭痛や不正出血。だいたい1~2ヶ月で落ち着くとされています。
よく聞く、「ピルを飲むと太る」というのは、研究で、ピルと体重増加に因果関係はないと言われています。
ただ、ホルモンの関係で身体に水分を取り込みがちになり、浮腫として太った感じに見えたり、食欲が一時的に増加したりというのはあるかもしれません。一 時 的 です。それも全てホルモンのせい。笑
あとは血の塊(血栓)ができやすくなるといわれています。すごく太っている人やタバコを1日に何十本も吸っている人はリスクが上がり、中には内服の条件に引っかかってしまい飲めない場合も。
たとえば、毎月の生理が辛いとか月経量が多くて毎月フラフラする、自主的に避妊したい!と思っている人は一度産婦人科を受診することをオススメします。
ピル処方で産婦人科医に笑われた話。
わたしは性教育の勉強をし始めてから、「コンドームだけの避妊は怖い!今はまだ子どもは欲しくない」と思いました。セックスは生殖行為ではありますが、コミュニケーションの1つであるとも思います。ここで思ったのは「自分のからだは自分で守らないと!」という決意。
その決意を胸に、地元ではわりと有名な産婦人科クリニックへ。
分娩件数も多く、いつも混んでいるクリニックでした。
2~3時間待って、やっと呼ばれました。その時に担当してくれたのは、男性医師(オジサン)でした。
診察室に入って、よろしくお願いしますと一礼し、「避妊のためにピルを内服したいと思っているんです」とお伝えしたら、
「えwwwww避妊?wwww」と、明らかにバカにしたような感じの答え方。その後はあ~ハイハイみたいな感じで流れ作業で事が進み、処方箋をもらい会計、院内調剤で薬を受け取り帰宅しました。
このバカにされたような態度。わたしはすごく腹立たしく思いました。
まず、自分で自分のからだを守ることの何が悪いのか?と立腹。そして自分のからだを冒涜されたような気持ちになりました。そして知識がアップデートされていない産婦人科医が世の中にはいるのかという悲しみ。
ここは婦人科の患者は見れない、お産だけのクリニックなんだ~と思い、そこからクリニックの印象がめちゃくちゃ悪くなるという。笑
そこからは1度もそのクリニックには行かず。別のクリニックに行き、最終的にはわたしが前働いていた職場で処方してもらうという。
知識があるからまだ良かったですが、これで知識がない人は傷つくこともあるんじゃないかと思います。という残念な経験をしたことがあります。
避妊や生理のことを知りたい、性教育をしてほしい!という依頼をお待ちしています❤
その産婦人科医もそうですが、わたしたち助産師も常に知識はアップデートしていかねばならんと思っています。一生勉強です。
最新の知識をみなさまにお届けするべく、これからも研鑽を積んでいきたいと思っております。
「性」教育として、避妊や生理のことを知ることはとても大切です。
SRHR(性と生殖に関する健康と権利)では、結婚するかしないか、妊娠するかしないか、出産をするかしないかなど自分が性や生殖に関することを全て決めていい、権利なんだということが言われています。ただ、この選択肢があっても「知らない」状態だと選択もできません。避妊や生理のことはもちろん、不妊のこと、妊娠・出産・育児のことについて…。
残念ながら日本ではSRHRの考えが浸透していませんし、それらのことを知る機会もなかなかありません。大人になってから知るという人がほとんどです。
自分がどのように生きていきたいか、過ごしていきたいかを考えるためのちょっとしたヒントとして性教育(性と生の話)を提供していきます。
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