ちょっとやばくね？ニッポンの性教育

みなさん、こんにちは！

千葉県船橋市の思春期こじらせ助産師、性教育とアロマを専門にやっている田村です。

だいぶ秋めいてきましたね～！

わたしの好きな季節がやってきました。食欲の秋！読書の秋！空気がおいしい！…だけど、わたし今まで史上一番太っているので、ダイエット中なのです。だから今年は食欲の秋を全力で楽しめないと思います。笑

ストレスを溜めない程度に、秋を楽しめたらと思います◎

instagramときどき更新していますので、よかったらご覧ください！

今の学校での性教育ってどんな感じか知っていますか？

そもそも、小学校から高校までいろんな教科で「学習指導要領」というものがあります。

学習指導要領というのは簡単に言うと、「この科目ではここまでを目標に、こんなことを教えてね～」というのを決めているものになります。

その中でも性教育は保健体育に分類されます。

じゃあ、具体的に小学校、中学校、高校ではどんな内容の性教育がされているのでしょうか？

小学生

おおまかにいうと「からだが大人に近づいていくよ」っていう内容。

思春期のからだの変化。たとえば声変わりや腋毛、陰毛が生えること、男の子と女の子で体つきも変わります。そして初経や精通についてを主に学びます。

何十年も前に小学生だった田村ですが、こんな詳しくやった記憶はないです。ただ、こうやって文章にすると習う項目としてはかなり少ない印象です。

中学生

こちらは、「生殖機能が備わってくるよ！だからどう行動したらいいかな？」っていう内容。

具体的には射精、月経、異性のこと（異性に興味出てくる時期だよね！的な）、巷に溢れる性情報の捉え方とか、性に関する適切な行動や対処のこと。あと、受精や妊娠、性感染症のことも学びます。

これを読んで、性に関する適切な行動や対処って何やねんって思いますよね。とってもふんわりしています。

高校生

高校生は、「各ライフステージを健康に過ごすためにはどうしたらいいか？」という内容。

妊娠や出産といった家族計画のことや中絶についての心とからだの影響も含まれるそうです。あとは感染症対策のこととか…。

中学生になってくると、射精や月経など生殖にまつわることを学ぶ機会が増え、高校生ではさらに具体的なことを学ぶのですが、実は受精や妊娠に至る過程＝セックスのことについては学習指導要領で触れられていないのです。

セックスのことについても教えた方がいいんじゃないの？

なんで学校ではつっこんだ話をしてくれないの？
一番教えてほしいところなのに…

ママの言うこともよくわかります。

子どもたちは、望まない妊娠や性暴力、性感染症のリスクに日々曝されています。

このリスクを回避するためには、性交（セックス）について知っておいたほうがいいと思いますよね。

ただ、今のシステム的に、満足に教えられない現状があります。それは「はどめ規定」があるからです。

わかりやすい例をあげますね。

中学1年生の保健体育の学習指導要領では「妊娠や出産が可能となるような成熟が始まるという観点から、受精・妊娠は取り扱うものとし、妊娠の経過は取り扱わない」となっています。

この文言があるから、性教育ではセックスについて取り扱えないって思われがちなんです。それに敬遠していたり、教えちゃだめって思っている先生も多いかもしれません。

解剖生理学もよくわかっていないから、もし生徒から質問があっても答えられないかもしれない。教えるのが少しはずかしい。生徒に茶化されるんじゃないか…とか。

ただ実際は、学校や生徒の現状に合わせて伝えるのは問題ないとされています。実際、文部科学省の偉い人も、学校や生徒で必要そうなのであればやってもいいですよーって言っています。

教えていいなら、教えればいいのでは？実際はどうなの？

ただ、わたしが病院勤務時代に依頼があった学校とのやりとりでは…

セックスのことを取り上げたいからそこまでダイレクトじゃないイラストを資料に入れたり、実際に生徒さんに話して伝えようと思います！って先生に伝えると、「この資料はちょっと刺激が強すぎます…！」と取り下げをお願いされたり、そもそもそういう事項には触れないでください！と言われたこともありました。

だからわたしの肌感覚としては、性教育の本質の部分は伝えられていないと思っています。

ただ、各地域のカラーもありますし、教育委員会の考え方があるので一概には言えませんが、わたしが関わっていたところはそんな感じでした。

はどめ規定がなかったらなぁ…

はどめ規定がなかったら、子どもたちが知ることって「リアル」として捉えてくれるだろうなと思います。

それに、生きていくスキルとして必要だから、知ってほしいな～というのが本音です。

普通に考えて、これから大人になるうえで性やいのちのことを充分に知ることができない、教わらないというのはちょっと怖さもありますよね。

それに性教育＝セックスの話ではないのです。

自分や自分の周りの人を大切にするためにはどうしたらいいかという人権や社会のことについても学ぶことができる、奥深い分野なのです。

はどめ規定が邪魔して、充分な性教育を受けられないんだったら…
「性と生のしゃべり場」でリアルな性やいのちに関することを学ぼう！

学校で充分に性教育ができていないっていうことを知ったら、ちょっと不安になるな…と思うママやパパもいらっしゃるのではないでしょうか？

そんな状態で大人になって、人並みに恋愛をして。もしかしたらセックスもするかもしれない。でも知識があやふやな状態で、恋愛してうっかり妊娠しちゃった、させちゃった…なんて一番恐ろしいパターン。何よりも自分の子どもが自分らしい人生を歩めるようにサポートしたいと思いませんか？

そんな中学生や高校生、ママやパパには「性と生のしゃべり場」の参加をおすすめします。

「性のこと、学ぶのって大事だなー」、「性について教えることって恥ずかしくないんだ～」とか、「性についてはずかしくなく簡単に話せるじゃーん」って感じると思います。

それに同じように性に関する知識を得たい人、同じような悩みを抱えている人に出会えて、悩みを共有できたり一緒に考えることもできます。
悩みに関する答えが出ないこともあるかと思いますが、「なんだ！わたしだけじゃないじゃん！」とちょっとすっきりした気持ちを感じられるかもしれません。

そして、助産師である田村ともお話ができますよ！（若造のぺーぺーですが）

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